2010年03月15日

弥生三月

   くり坊
   栗栖千尋さん・大草理乙子さんと稽古場で


かもねぎショット 公演本番が近づいてきました。相棒サカモトはダンスシーンも多く、稽古場の隅でもくもくと練習に励んでいます。今回私は母親役。それも娘を嫁に出すような頃合の役なので、我ながら感慨深くもあり、しみじみ鏡を見てしまうような心境でもあります。子供というものを持つ機会を逸し、そのことの持つ意味、その後の人生・・・いろいろ思うところはあります。

好き勝手にやってきたので、その代償については腹をくくっているつもりですが、自分の子供、その命を眺める、愛でる、抱きしめるということを、やはり羨ましく思ったりもします。その体験は永遠に叶わないものかと諦めていましたが、このたび母親という役を与えられ、子供を思う母の気持ちを想像しながらお稽古をしているうちに、今は亡き母の想いにも気づいたり、やるせないような、じんわりと温かいような心持になりました。今では、うちの子(娘役の栗栖さん)が、一番かわいいくて、一番心配です

舞踏会に向かう三人の農夫とその妻
3月25日からはじまります! お稽古、快調!! 乞うご期待!!



(01:41)

2010年03月06日

ワクワクムキムキ!

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いい芝居を見ると元気がでる。昨日はいい役者、いい本とめぐりあえました。昨年の暮れに演出していただいた扇田拓也さんが、今回は役者として出演する舞台、「ピロクテーテス」を新宿に観にいきました。作家はハイナ・ミュラー。以前、ハイナ・ミュラーの作品に出演したことがありますが、改めて筋金入りの鋼鉄さを兼ね備えた作家だと感じ、感動しました。出演者男三人、三人三様。主役のピロクテーテスを演じた山本享さんは、孤独で清潔感がありそして強靭で、素晴らしかったです。

omote

かもねぎショットの稽古に入る前に、本も読めなくなると思い図書館で沢山借りてきたものの読破できず、一番興味を持ったのは何十年かぶりにヴィクトール・エミール・フランクルの「夜と霧」を再読したことです。時が経ちこの本とどう向きあえるのか、また体験を元にしたこの本から、嘘のない言葉を見つけたかったのかもしれません。

ハイナ・ミュラーの冷たい刃物のような言葉、でもその言葉のエネルギーはとても心地よく聞こえてくるのです。大人でなければなさぬ領域というのは、淘汰もされず線も引かれてはいないけれど、それは確実にあって、その上品さの海のなかで自分にできるぎりぎりの状態で、創作し戦っている潔さを感じます。

ともあれ、私も今月、本番を控えています!でも連日の午前様で、睡眠時間欠乏。今日のお風呂には、きき湯をどっさり入れて、とにかく寝ます。皆さん、是非観にいらしてください。どうぞよろしくお願いいたします~稽古風景↓
  
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(20:27)

2010年02月27日

舞踏会へ!


散歩が好きです。

寒さが緩み、固まった体をほぐして伸びをすると、身長が少し高くなっていました。晴天でも霞空でも、春の空気は心地よく、どこまでも歩いてゆけそうな気分です。外に出れば、見たことのない鳥や、変な張り紙や、半袖の小学生、歩きなれた商店街の喧騒や匂いにも、五感と脳が動き出します。

 

公演までひと月を切りました。今回の稽古場はにぎやか。稽古前のアップ時は、いいマッサージ屋さん、キムヨナと真央ちゃん、台詞のチェック、さまざまな声が交錯しています。稽古場での皆の行動を観察してるだけでも相当おもしろいです。

 

台詞の覚え方もそれぞれ。笠久美さんのように、一度読んだだけでほとんど覚えてしまう人もいれば、長嶺安奈ちゃんは、自分の声を録音しそれを聞いて覚えています。わたしは歩きながら覚えます。散歩中や移動中、片手に台本を持ち、ぶつぶつ言いながら。いい考えが浮かんだり、芝居のアイデアがひらめいたときには、にやにや。ぶつぶつ、にやにや、てくてく。けっこう幸せな時間です。

 

舞踏会へ向かう人々は期待に胸ふくらませ、少し怖気づいたり、道に迷って焦ったりしながら、歩いています。「舞踏会」その素敵な響きに魅せられて。みんなで一緒に行くのもいいし、ひとり好き勝手に行くのもいい。何かいいことが起こりそうな春。楽隊の音も聞こえてきました。



(12:09)